ジオメット(GEOMET)加工とは?
ジオメット®(GEOMET)処理
ジオメット®(GEOMET)とは?
高耐食耐熱+クロムフリー(環境対応)表面処理
ジオメット(GEOMET)とは、「ダクロダイズド加工」の優れた防錆技術をもとに日本ダクロシャムロック社が開発した、環境対応型水系完全クロムフリーメッキです。現在、世界中で締結部品だけでなく様々な金属部品に使用されています。
ジオメット(GEOMET)の外観はシルバーメタリックで、金属フレークが層状に重なり特殊無機バインダーにより結合されています。膜厚も8μm程度と薄膜なので、ボルトとナットなどの嵌合に良好です。さらに、耐熱耐食性にも優れていることから、日米欧と世界中の自動車部品の表面処理として多く用いられています。※現在【ジオメット® 720】として上市しております
POINT ダクロダイズド加工とは?
ダクロタイズド®処理は、水素脆性の心配がないメッキ処理で、メッキ方法としては、主成分の亜鉛と介在の役目を果たすクエン酸を含んだ処理液に浸漬塗装した後、加熱した素地に焼付します。
電気亜鉛めっきと比べ耐食性はもちろん、耐熱性にも優れています。
また、行程中、塩酸処理を行わないので水素脆性の心配が無い点も特徴です。
世界中で幅広く使用されており、採用分野としては主に建築関係・土木関係です。
ジオメット(GEOMET)の成分・構造
成分・構造:亜鉛とアルミのフレークを特殊無機バインダーで結合した積層皮膜構造
外観:シルバーメタリック
膜厚:8μm程度の薄膜(ボルトとナットとの嵌合も良好)
製造工程:ジオメット® 720はディップスピン方式、ディップドレイン方式、スプレー方式が可能です。
ジオメット(GEOMET)の耐食性と主な特徴
耐熱耐食性
塩水噴霧試験(JIS Z 2371)試験・対サイクルテスト性に優れます。
塩水噴霧試験(JIS Z 2371)試験で2000時間クリア
複合サイクル試験(JASO M609-91)で40サイクルクリア
熱劣化を起こしやすい結晶水や有機樹脂を含まない表面処理なので、耐熱性に優れます。
300℃ 8時間加熱試験クリア
(電気亜鉛メッキは約100℃で被膜が破壊され表面変化し急激に耐食性の低下をきたします)
環境対応
ジオメット処理は水系の薬液を使用した、水系完全クロムフリー処理でクロム化合物・鉛・ヒ素・カドミウム・水銀を一切含みません。また、処理工程も排水がないクローズドシステムで、自然環境・作業環境に優しく、 ELV規制及びRoHS指令にも適合します。
耐電性
アルミとの電食に防止効果があります。(アルミとステンレス材とのガルバニック腐食への抑制効果もあり)
ジオメット被膜は腐食電位がアルミニウムに近いこと、コントロールされた亜鉛の犠牲保護作用を有することにより亜鉛金属の消耗が抑えられアルミニウムに対する保護効果が持続します。
つき廻り性
ジオメット被膜は、亜鉛メッキではほとんど被膜がつかないような、パイプの内側などにも防錆皮膜を形成できます。
さらに、鉄や鋳物はもちろんステンレス、アルミ、焼結金属等、各種金属に処理が可能です。
水素脆性
水素脆性の恐れのある酸洗浄工程がなく、水素脆性のおそれは皆無です
デルタゲージ法脆性確認試験において、破断までの押し出し距離により確認済
塗装可能
ジオメット処理はジオメット処理上への塗装も可能です。メラミンアルキッド塗料、粉体塗料での試験において、外観性、ごばん目密着性共に良好。
ジオメット®プラス処理
必要に応じて、耐食性向上やトルクコントロールなどを目的としたトップコート処理剤、ジオメット®プラス系処理液と合わせてご利用いただけます。(ジオメット®プラスも水系処理剤です)
ジオメット(GEOMET)処理加工事例
※ジオメット®は、NOFメタルコーティングス株式会社の登録商標です。
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