ねじのかじりつき(ねじが焼き付く)って?

ねじのなかでも特にステンレス(SUS)材は、かじりつき(焼き付き)が起こりやすいです。なぜなら、ステンレス(SUS)材の特徴として以下の点が関係しています。

①熱の伝導率が低いため発生した熱が停滞しやすい
②温度の上昇によって長さや体積が膨張する割合(熱膨張係数)が高い

よって、高速でねじの締結作業を行うとその摩擦熱により、雄ねじと雌ねじが互いに食い込んで回せなくなることがあります。この現象を焼き付き(かじりつき)と呼びます。トルク(回転力)によっては、ボルトが折れることもあるので注意が必要です。

水素脆性とは?
水素脆性とは、「すいそぜいせい」と読み、金属素材中に水素が入り込むことで脆化(柔らかくなったり、もろく壊れやすくなったりする状態)が発生する現象のことです。原因は多々ありますが、金属素材の精錬の段階から内部に水素が入り込んでいる場合もあります。
水素脆性による破壊は、鋼の強度低下に繋がるため、注意が必要です。
また、この水素脆性により金属素材の割れが発生することがあります。これは金属素材が腐食する際に発生した水素ガスが金属素材内部の空洞に集まって素材内部で圧力が上昇したことや、金属内部の水素が金属結晶の欠陥部分に吸着してもろくなるといった原因が考えられます。
嵌合とは?
嵌合とは「かんごう」と読み、軸と穴の嵌めあいを意味します。ねじの締結においては、雌ねじと雄ねじのはまり合いを示します。
電食とは?
電食とは、電気により金属が腐食することです。締結部品の場合ですと、主に異種金属との接合により電食が起きます。電位差が大きい金属を組み合わせるほど、電食しやすい(腐食速度が速い)です。
また、金属に水が触れると、貴から卑の金属に対して電気が流れるため、湿度が高いほど電蝕しやすい環境となります。
●貴な金属は「錆びにくい金属」「イオン化傾向が小さい」
●卑な金属は「錆びやすい金属」「イオン化傾向が大きい」
錆びにくい金属
イオン化傾向が小さい
錆びやすい金属
イオン化傾向が大きい
ステンレス鋼アルミ亜鉛メッキ鋼
応力腐食割れとは?
応力腐食割れとは、引張応力と腐食環境の共同作用により発生する破壊現象です。
通常では割れが発生しない引張応力であっても、腐食環境にさらされることで割れが発生する現象です。

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