すり割り加工とは?

すり割り加工とは、深い溝を入れる加工方法で切削加工の一種になります。

一般的に流通しているものとしては、小ねじの頭部にマイナスドライバーで回すための一文字形の溝を加工したマイナス小ねじなどがあげられます。その他ねじの頭部以外にも、ネジ部の先端やシャフトの端面などに溝を加工し使用する際に用いられます。

すり割り加工方法

すり割り加工は横フライス盤を使用して加工するのが一般的です。

横フライス盤とは、切削物を固定し、旋盤とは逆に刃物が回転することで切削物を動かして切削する工作機械です。工具は回転運動をしながら上下に動き、工作物は前後左右に動きます。すり割り加工の他にも、溝加工や切断加工、深穴加工などにも用いられています。また板状の工作物の場合も立てフライス盤ではなく、横フライス盤を使用します。

すり割り加工の工具

すり割りに用いられる刃物工具としては、一般的にメタルソー(金属製ののこ刃)が用いられます。(右の写真参考)

メタルソーとは加工機に取り付ける付け替え刃のようなもので、刃先から中心の丸孔にかけて刃の厚みが薄くなるように作られています。よって加工された溝と本体の間に隙間ができるため、互いの干渉を防ぐ働きがあります

※すり割りフライスも横フライス盤に取り付ける刃ですが、刃の厚さが中心から刃先まで一定なので、ネジ頭部のすり割り加工のような浅い溝加工の細い溝(スリット)を入れる際に使用されています。

メタルソー

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すり割りつきフランジねじ(多段ヘッダー)
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