ピン穴・穴あけ加工とは?

ピン穴・穴あけ加工とは、切削加工の一種で、必要な個所に追加工で穴をあける加工方法です。

ピン穴・穴あけ加工の目的としては、ボルトなどの抜け止めや回り止め、脱落防止、連結や位置を決める時に使用されるピン(割ピン、スナップピン、スプリングピン等)のピンを挿入するためです。(※ページ下部にて説明)ほかにも、軽量化や、液体や気体の流路、軸を通す、部品との締結の為など、様々な使用用途があり、電力、土木、運送機器、建築関係などの機械部品によく用いられています。

主な材質SWCH10R、SWCH35 K~45 K、ボロン鋼、SCM435など

ピン穴・穴あけ加工

ピン穴・穴あけ加工の工程

切削加工におけるピン穴・穴あけ加工の一般的な流れ

① センター穴をあける(案内となる小さな穴)

② ドリル加工にて下穴をあける (内側が少し粗い状態)

③ 必要に応じて加工を施す (リーマ加工、ネジ切り、ザグリ加工など)

※主な使用機材
エアーボール・治具・ドリル・リーマ・タップセンターなど

ピン穴・穴あけ加工で脱落防止とは?

ピン穴・穴あけ加工の主な目的として上記で挙げた、割ピン、スナップピン、スプリングピン等のピンを利用した脱落防止について製品別に詳しく解説!

割ピン

割ピン使用方法

ボルトにナットを締め込んだ後に、ボルトとナット両方に空けた「ピン穴」に割りピンを挿入します。その後、割ピンの2つの先端の両方を左右に曲げで開くことで、部品をしっかり固定し、抜け防止になります。

使用例:二輪車、自動車、運搬機器等

スナップピン

スナップピン使用方法

スナップピンの直線部分を穴に差し込むようにして、丸形手前のくびれた部分まで差し込んで使用します。外す際は、波状になった先端部分をやや広げるようにして、ボルトから抜きます。

スプリングピン

スプリングピン使用方法

下穴にスプリングピンを当てて上からハンマーなどで軽く叩いて打ち込みます。入りにくい場合は、無理に叩き込むのではなく、下穴を0.1mmほど広げるとよいです。※下穴サイズは、推奨値を必ず確認してください。

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