ねじのベーキング(水素脆性処理)とは
ねじのベーキング(水素脆性処理)とは、メッキの処理工程で入り込んだ水素をすぐに追い出すために、メッキ工程の途中でボルトやネジなどを180℃~200℃の炉の中で4~8時間加熱処理することです。
高強度ボルトや六角穴付きボルトなどに電気亜鉛めっきなどの表面処理を行った場合、めっきの処理工程で水素の分子が金属結晶内に入り込んでしまいます。入り込んだ水素を放置していると次第に体積が大きくなり、ねじの破断や頭部飛びなどの遅れ破壊を引き起こす可能性があります。その為、入り込んだ水素をすぐに追い出す処理が必要です。
その処理のことを「ベーキング処理(水素脆性処理)」と呼びます。